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実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

2015年のベストワン映画(暫定)「マッドマックス 怒りのデスロード」を観てきた その2

マッドマックス 怒りのデスロード」の感想書こうと思いつつ、一週間くらい経過していて、その間に喉風邪にもやられたりしていたが、出てきた結論(感想)は「まずは観てくれ。何なら一緒に観に行ってもいい。何回でも観たいくらいだからな。そして、どっか安い居酒屋かファミレスで語り合おうぜ!」というくらい。

 

 マッドマックス面白いって話は、この一週間で色々な人にしてたんですが、最終的には上の感想に尽きるなあ。映画としての完成度が高いし、マッドマックスシリーズとしても最高傑作だし、語りたい要素が全方向にありすぎて、感想を書こうとしてもどこか語り足りなくなって手が止まってしまうんだよなあ、と言い訳もしつつ。

 そんな前書きを垂れながら、思ったところを少しずつ書いていく。

 

マッドマックス 怒りのデスロード」において、主人公は3人いる。御存知の通りマックスとフュリオサとニュークスだ。これにイモータン・ジョーも加わるべきなのだけど、今回は触れない。

 この3人の主人公、ヒーローとしての主人公像の変遷とも読めるなあとこの前思った。

 まず、マックスは昔のヒーロータイプなんですよ。これまでのマッドマックスの主人公(マックス)がそうであったように、あるいは昔話の英雄のように。本人に動機はなくて、困っている人に頼まれたり、状況に巻き込まれることで、その超人的な力を発揮して敵を倒して、人々の意識を変革させる救世主タイプのヒーロー。言ってしまえば、自分で意志や動機を持たないが、留まった場所で周囲に変化を呼び起こす災害型のヒーローですね。

 次に、フュリオサはマックスと違って自身に動機を持っているタイプのヒーロー。動機というのは敵と言い換えてもいいかもしれません。自分を抑圧している敵がいて、その抑圧から逃げ出そうとする。だけど、逃げ切れなくなって最終的には敵を倒し(受け入れ)、その抑圧を乗り越えるタイプの主人公。ネーミングが適切かは疑問ですが、これを便宜上トラウマ型のヒーローと呼ぶことにします。

 そして最後にニュークス。これはもう死語になってますがセカイ系(?)主人公ですね。このヒーローは自身に動機や目的があるわけじゃなくて、あったとしてもそれは誰かに与えられた他者の価値観でしかない。それは自分の価値観じゃない、というズレは感じながらも、それをどうしたらいいか分からないという状況。そこで自分の価値観を揺るがすような出会いがあり(多いのは女の子、つまりボーイミーツガール)、主人公の価値観と世界が転換し、主人公の目的が明確化される。自分(たち)が正しいと思った行為が正しいし、大きな流れや未来も知ったこっちゃない。自分の半径周囲の世界が自分の「納得」した世界であればそれでいい。全体的な正しさは知らないが、周りの身近な人間にとっては正しい、そんなニュアンスなのがセカイ系のヒーロー。

 マックス→フュリオサ→ニュークスという風に主人公(ヒーロー)像が近代化していっているような気がして面白い。そういった異なるヒーローたちが、作中で他のヒーローに与えた影響というのも考察していくと楽しそうだなあと思った。

 ちなみに災害型、トラウマ型、セカイ系と適当な命名で使っているので、正確な定義は知ったこっちゃない。

 

 

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メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ?ド

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