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実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

人間社会へのリハビリ。映画「バケモノの子」を観た。(ネタバレなし)

映画

 前回の記事の宣言通り、「バケモノの子」をレンタルして観ました。 

ippaihaten.hatenablog.com

 前回の記事って言われても、ヤンキーをトラックで轢け! ってタイトルからバケモノの子の流れは意味不明すぎるなww

  ガチャガチャ動いていて、いいアニメだった。中盤からの展開は自分がタイトルから想像していた展開と違ったのも良かった。

 以下、箇条書き感想。

  • 序盤はあらすじ通り、親を亡くした少年が偏屈な独り者の熊徹というバケモノの弟子になるという展開。お互い反発しつつも、互いに共感する部分を発見したり、熊徹が自分を唯一応援した主人公の声で奮い立つシーンとかちょっと涙腺が緩んでしまう。
  • あと剣術と体術の修行シーンとか細かく動いていて、アクション好きや師弟モノが好きな人にはたまらんね。自分の非力さを自覚して、ふとした気付きから、実行に移していき、徐々に自分の力として開花していくのが修行シーンの醍醐味ですよ。
  • バケモノたち、どこか懐かしい感覚があるなと思ったら「名探偵ホームズ」を連想していたのだった。ホームズが犬のやつ。
  • figma 名探偵ホームズ シャーロック・ホームズ ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

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  • 中盤からは、主人公が少年から青年になり、熊徹がバケモノから父親になり、舞台はバケモノの国から人間界(渋谷)へと戻り、ヒロインの楓と出会い、割と現実的な問題へとシフトしていく。これは結構意外だったけど、メインは中盤からなのだとも思う。
  • 異界ジュブナイルを導入部にして、中盤から話を本題の現代劇に転換させていくというのは新鮮だった。異界ジュブナイルだけとして観ても満足できる話だったし、客層広く取ることで、多くの人にこの作品を届けようという戦略を感じる。
  • 描かれている話は普遍的で、十数年経っても色褪せないと思うけれど、是非、今観ておくべき映画だとも思う。何故かというと、現在の、10年代の渋谷の街を再現率高く描いているから。きっと10年後にはまた別の街並みになってしまっているであろう渋谷の「記憶(記録ではない)」という意味でも、価値はあると思う。
  • 説明不足な部分は多少あるけど、そこは観客の想像力で十分埋まるので問題なし。
  • 引きこもりの青年が、同世代の少女と出会い、社会的に復帰する話で、そこに2人の父親(育てと生みの父親)という問題が絡んでくる。主人公の成長譚であるように見えるが、主人公の成長って実は少年から青年になった段階で完結していて、実は熊徹の成長譚であるんだよな。世間から弾かれた独り者が父性を抱き、子供と並んで歩き、やがて自分を置いて先を行くようになる子供の背中を暖かく見守るようになるまでの親父の話。
  • 今の自分の年齢が熊徹寄りなので、そう感じるだけであって、10代の頃に観ていたら主人公やヒロインの女の子に多く感情移入しているんだろうなあ。
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