実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

映画「ブレードランナー」を観た。

 原作小説はかなり昔に読んだけど、内容は大体忘れた。でも映画と小説の内容はほぼ違うらしいので問題なし。今の表紙もカッコいいけど旧版の表紙絵も味わい深い。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)

  有名な作品だけど、今まで観たことがなかったけど、ちょうど公開されていた「ブレードランナー2049」を観ようと思って予習的に観たのだった。結局、観終わった頃には2049は公開終了してしまったので結局観れなかったという顛末でしたが・・・。

 前から何回か言ってますが、「スターウォーズ」「マトリックス」シリーズなんかのSF系の有名作って実は今まであまり観てなくて(理由は特にないと思う)、最近はリメイクとか続編とか新作映画として目に触れることも多くなったので、少し興味持ったら観るようにしていたり。

 感想。時代(古臭さ)を感じさせない名作という感じで面白かった。西新宿の夜っぽいネオンが輝く近未来の日本描写も、ニンジャスレイヤーとかを経て一周回った結果なのかもしれないけど、違和感と古臭さを感じなかったので、自分の場合は今観れて良かったと思った。

  作中の時代が2019年11月で、2017年生まれのレプリカント(作中でのアンドロイドの呼称)がいたり、レプリカントのリーダーのキャラが異様に立っていて良かった。

 寿命のあるレプリカントの方が感情に溢れて人間味を感じるのと同時に、人間とされている人達の方が感情が抑制されたアンドロイドみたいな撮り方(演技)をしているように見えたのが印象的で、あと主人公=レプリカント説みたいな考察もあったりして、ラストの余韻(折り紙)も味わい深くて楽しめた。 

 あと有名なのかもしれませんが、レイチェルの姿を見て、ただちに連想したのがジョジョの仗助だった。 

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  時系列的には逆なんですが、コスプレかな?と思うレベルで完全に酷似してますね。

 

  

 あと最近読んだ本で、ブレードランナーを意識(オマージュ)してそうな本だなあと思ったのはこのシリーズ(↓のはシリーズ一作目です)。 「ウォーカロン」という人間に限りなく近い生体アンドロイドが出てくる近未来の話で、ウォーカロンと人間の判別方法を研究している博士が主人公で、その博士が色々な事件に巻き込まれながら、だんだん人間との境界線が曖昧になっていく話です。

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)