実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

映画「清須会議」を観た。

 三谷作品って結構久しぶりに観る気がする。

清須会議 スタンダード・エディション [DVD]

  感想。映画としてはイマイチだった。

 史実の清洲会議って割とマイナーな題材だと思うけど、いきなり映画の規模でやる話ではないんじゃないの?と思った。スペシャルドラマか舞台くらいの規模なら分かるけど、その辺りでやるとチープになりそうだし、どうしてもやりたかったら映画が一番ベターという結論なのだろうか・・・。

 映画自体は特にコメントはないけど、秀吉役に大泉洋を起用したセンスのみは光っていたし、そのキャストで観てみたいと思った人は多そう。

 この映画とは直接関係ないけど、この映画を観ていて思ったのは、史実系の映画を観る時、そこに描かれていない物語(史実)を思い描くのは結構面白いなあということ。

 たとえば、史実で言えばこの清須会議の翌年に秀吉(大泉洋)は柴田勝家役所広司)との対立が深まり、賤ケ岳の戦いで争ったり、最終的には朝鮮出兵までするんだけど、この映画の大泉洋ベースの秀吉で考えると「どんな顔してやっていたんだろうなあ」という空想で楽しめた。猿としての秀吉が大泉洋というのは何となく繋がるんだけど、太閤としての秀吉があまりイメージ繋がらないのは、製作者も意図していないんだろうけど、そんな風に新たな楽しみ方を発見できたのはまあ良かった。

 

清須会議

清須会議