先月くらいから土鍋でご飯を炊いている。炊飯器に比べたら手間がかかると言えばかかるのだけど、思ったよりも簡単で、お米がより美味しく食べれるので気に入っている。土鍋で炊くと、米粒がキラキラと輝いているので視覚的にも嬉しいし、米がソウルフードである農耕民族の血が少し沸騰するのである。
まだまだ土鍋炊きは研究の途上なのだけど、今のところ大きな失敗はない。最初の頃は吹きこぼれが何度かあったが、火加減の調節で対処できる。土鍋でご飯を炊くと言うと、何だか難しそうで凄そうなイメージがあるが 、実際にやることは簡単だ。
大体の手順としては
- 米を洗ったら、そのまま水を張って30分程度浸水させる。
- 浸水させたら水を捨て、米1合に対して180mlの水を入れる。
- 土鍋に蓋をして強火にかける。
- 沸騰し始めたら(土鍋と蓋の間に白い泡がブクブク見えてくる)、弱火にして15分。
- 火を止めて濡れ布巾を土鍋全体に被せて、10分程度蒸らす。おこげを作りたかったら火を止める前に数秒間強火にする。
- 蒸らしが完了したら蓋を開けて、しゃもじでごはんをほぐす
- いただきます!
これだけで日々食べているご飯がワンランクアップするのである。是非一度お試しあれ。あと、とりあえず一ヶ月続けてみて気付いたメリットとデメリットを挙げてみる。
メリットとしては
- 炊飯器で炊くより美味い(主観)
- 失敗がほぼない
- 炊飯器がいらないor別の用途に使える
- 五感を使える
五感を使える、というのは一般的にはメリットかどうかは分からないが、自分にとって自炊と言うのは、自分の中の生活リズムと感覚を整える調律の側面もあるのでメリットだと思っている。蒸気を目で見て土鍋内の水分量を把握し、水分がなくなってパチパチと音を立てるのを聞き、炊き上がりに近づくと香ばしい匂いを効く(おこげの匂いがしたら、すぐ火を止めた方がいい)、あとは味覚で楽しむだけ。
デメリットとしては
- 時間と手間がかかる
- 炊きムラ(おこげ)が必ずできる
- コンロが一口埋まる
- 米が少しもったいない&洗うのが少し面倒
土鍋炊きのデメリットとは一言で言えば、炊飯器のメリット(恩恵)と捉えている。つまり予約炊飯ができない、おこげができない、コンロを埋めない、だ。
デメリットの中では時間と手間が一番大きい、大きいが、浸水時間を除いたら炊き上がるのに20分~30分程度なので普通の炊飯器で炊くのとそこまで変わらないはず。ただ火にかける都合上、家から離れられないのは自動で炊ける炊飯器とは違う。でも、自分の場合は炊いている時間に他のおかずを作るのでそこまでデメリットは感じていない。蒸らしている間はコンロから下ろして鍋敷きか何かに乗せてしまえば、空いたコンロと蒸し時間の間に味噌汁や炒めものが作れるし。
おこげについては嫌いな人もいるだろうから一応デメリットに入れた。しかし、これも炊き方の工夫でおこげを作らない方法はあるとは思う。
米がもったいない~、というのは土鍋の底や縁に少し米がこびりつくので、少しもったいないと思うのと、そのこびりついてる分だけ洗うのが炊飯器の時よりもほんの少し手間ということ。炊飯器だと釜の表面が加工されているので、米がこびりつかずに なんか上手い方法を知っていたら教えてほしい。
土鍋の蓋を開けた瞬間は、自分でご飯を炊いたという達成感があるし、その達成感でより美味しく感じるものである(自炊補正)。土鍋で炊いたご飯(土鍋ごと食卓に置くと雰囲気が出る)に、魚を焼いて、味噌汁、漬物を添えるだけで、ちょっとしたご馳走感が出る。これは、「美味しんぼ」1巻第4話「非凡の平凡」においても、京極はんを唸らせたメニューなので間違いない。
今、自分の使っているのは普通の土鍋なのだけど、↓のこれが気になっている。今のでも何とか3合炊けるが・・・。自分は一人暮らしだけど、弁当作ったりまとめて炊いたりする人は3合炊けると楽なのだ。

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そんなに炊く必要のない人は1~2合炊きのこっちの方がいいかも。

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