実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

映画「ソロモンの偽証 前篇・後篇」を観た(ネタバレなし)。

 

 

 原作未読の状態で観てきました。4月10日に前篇、翌日(上映開始日)に後篇を鑑賞。

 何年か前だったら邦画で原作モノ(未読)の映画なんてあまり観なかったんですが、生活環境が変わったせいか、以前ほどの読書量は維持できなくなったせいか、原作読む代わりに邦画も適度に観るようになったなあと思う。

 たまたま観ることになった前篇「事件」篇でかなり引き込まれたので、そのまま翌日の後篇「裁判」を観たんですが、前篇が特に面白くて良かった。後篇はうーん、こういう落とし所かー、という感じ。

 原作は文庫で全6巻あって、「事件」「決意」「法廷」の3部構成となっている。

  文庫あらすじを読む感じでは、第Ⅰ部「事件」と第Ⅱ部「決意」の主要部(文庫1~4巻くらい?)を前篇で描いて、第Ⅱ部の一部と第Ⅲ部「法廷」を後篇で描いている感じなのだろうか。

 そのせいか、前篇の詰め込み方と疾走感が面白く感じたのかもしれないですね。

 あと最近の邦画観るようになった流れのマイブームで、どこが原作準拠でどこが映画脚本オリジナルかというのを推察しながら観ているのですが、唐突に挿入された強引なシーンという感じもあまりなく、原作をうまく処理していたのかなと思った。

 まあ尺の関係で、前篇・後篇に分けてはいても、各人物の描写は原作ではもっと掘り下げられているのかなとは思ったが、映画の中ではあまり気にならない、とは思う。

 いじめシーンとか車に轢かれるシーンとかは、やけに生々しい撮り方な気がする。スタッフロールのワイヤーアクションって多分このシーンだろうなと推察。

 登場人物が涙を流すシーンは片目(だいたい右目)だけ流すという演出で印象的。実際に涙流す時ってそんな感じだよなあ、と。

 キャストが全然知らない人ばかり(スタッフロール見るまでは松重豊くらいしか作中では分からなかった)だったのと、衣装とかが平成の、90年代準拠だったせいか、みんな地味目な感じで、そのおかげか物語にのめり込めたのも楽しめた要因かもしれない。

 

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第III部 法廷

 

次はネタバレ感想を書いてみようと思う。

※追記・ネタバレver記事はこちら

 

ippaihaten.hatenablog.com