実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

コブラツイスト&シャウト「係長高橋」

 前回の記事の最後の方で替え歌カバー曲として、コブラツイスト&シャウトの「係長高橋」について触れた。今回はその係長高橋に焦点を当ててみたい。


今夜はANGEL (係長高橋) コブラツイスト&シャウト - YouTube

ippaihaten.hatenablog.com

 

  その原曲を聴いてからなら、破壊力は抜群だろう。思わず歌いたくなる曲である。歌いたくなるので、歌詞を覚えようとメモしたので参考にしてほしい。

係長高橋

歌・コブラツイスト&シャウト

 

係長 高橋義夫(よしお)42歳
河口湖の家から 通勤で2時間半
ラッシュアワーの 中央線に座ってゆける
彼は選ばれし者 毎朝が優越感
彼は150分間を 有意義に送っている
ヘッドホンから 音が漏れる学生
押されてむきになるオヤジを 観察しながら彼は座っている

 

そんな彼の毎朝の ささやかな楽しみがある

高円寺を過ぎたあたりで 席を譲る

 

感謝する老人に 彼は偽善の笑み浮かべ
吟味した女を目指して 瞬間移動

 

中野駅に着く直前に見える材木店の
看板を越えた時にくる大きな揺れを 彼はけっして見逃さない

 

you can touch(you can touch)
合法の痴漢(合法の痴漢)

 

それは完全犯罪 彼からは何もしていない
定位置を守っただけ
向こうからもたれてきた、向こうから(迫ってきた)
手の甲で触り続けて おかげさまで今年で10年
触ってきたОLの数 今日までで延べ2004人
被害者にとってはたまらない 高橋義夫(よしお)のささやかな楽しみは
まもなくお茶の水 顔つき変わる 仕事の顔になる 係長高橋

 

外回りの最中に通うイメージクラブ
アケミという名の子とそこでまた 電車の中という設定で

 

you can touch(you can touch)
合法の痴漢(合法の痴漢)

 

それは犯罪ではない 彼は金を払っている
アケミも盛り上がっている 係長高橋(係長高橋)

 

家の中じゃ威厳を保ち 娘の前では怖いパパ
朝が早い富士の夜明け 見るよりも前に家を出る
家の中じゃ威厳を保ち 山梨テレビ見て寝るだけ
朝が早い富士の夜明け 見るよりも前に家を出る

 

(All right!)
高橋の一日の始まり 高橋の一日がまた繰り返す

 

Today is what it means to be old
before you know it it's start
Today is what it means to be old

 

手の甲で触り続けて おかげさまで今年で10年
触ってきたОLの数 今日までで延べ2004人
家の中じゃ威厳を保ち 娘の前では怖いパパ
朝が早い富士の夜明け 見るよりも前に家を出る

 

家の中じゃ威厳を保ち(せいぜい頑張れ高橋)
山梨テレビ見て寝るだけ(お前も組織の兵隊)
朝が早い富士の夜明け(せいぜい頑張れ高橋)
見るよりも前に家を出る(お前も組織の兵隊)

 

☆せいぜい頑張れ高橋 お前も組織の兵隊
(☆繰り返し)

  一部怪しいところもある(「組織の兵隊」の所、一部が「お前こそ真の変態」と言っているようにも聞こえる)が、9割5分は正確だと思う。あと、問題が生じそうな場合はすぐに削除します。

 

  係長高橋の下の名前の漢字が分からないという事態が発生し(そして、係長高橋に関する有益な情報を記載している所はほとんどない、という事実)、色々と調べていたら、歌っている御本人のブログへとたどりついてしまった(笑) シンガーソングライターとしてコブラツイスト&シャウト(コブシャウ)というバンドで活動しながら、塾講師を経て、今は喫茶店のマスターを務めているという面白い経歴の人である。

 店は横浜にあり、珈琲文明(http://www.coffeebunmei.com 最寄駅・東急東横線「白楽」駅)という名前の店だ。実はこの店、孤独のグルメSeason2の第5話「横浜市白楽の豚肉と玉ねぎのにんにく焼き」にも出ているんですよ。

 あとマスターの赤澤智(おじゃ丸)さんの文章が絶妙なリズムと内容で面白い。

メジャーデビューへのきっかけとその顛末を語った「実録:メジャーからの生還」、個別指導塾で約4年働いていた時の回想「実録・サラリーマン時代 」、そこから喫茶店「珈琲文明」を開店するまでの道程を描いた「文明ロード」、今は喫茶店経営の現場の視点から「(一人で)カフェ、喫茶店をやりたいと思っている人に向けた開業の指南書」を更新している。

 ブログを読めばすぐに分かるが、このおじゃ丸さんは現実的な視点で考える頭の良さと、仕事について真摯で誠実な人だなと思う。一発でファンになってしまった(笑) そのうち機会を見つけて珈琲文明に行ってみたいと思う。