映画「バードマンあるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」を観た(ネタバレなし)
観たのは5月5日。とても面白かったのだが、まだ完全には脳内消化できていない感じ。
だからいくつかの印象的なシーンには踏み込まないので、必然的にネタバレなしの感想になるはず。
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箇条書きで。
- 「バードマン」のあらすじがよく分からない人が多そうなので、ざっくり言うと「過去に大ヒットしたけど今は落ち目の映画俳優(主人公 マイケル・キートン)が、再起をかけてブロードウェイで公演し、演劇界へ再デビューしようとするけど、公演もプライベートもなかなか上手くいかない」話。もちろんそれだけじゃないが。
- タイトルのバードマンというのは、主人公が過去に演じてた大ヒットしたアメコミ映画のタイトルだ。このバードマンが、葛藤する主人公のもうひとつの声として、主人公が時折使う超能力として、主人公を大いに惑わす(自分自身の声だけど)。
- 主人公の対をなすキャラとして演劇人の人気俳優(エドワード・ノートン)が良い味出している。演技に対して真摯なんだけど、それ以外が超絶適当なところがいい。
- ラストについては脳内消化が完了していないので、ノーコメント。ネタバレあり感想の時に触れたい。
- 連想した映画は「ファイトクラブ」と「レスラー」(あるいは「ブラックスワン」)。観ていると現実と虚構にじわじわ侵食されていく感じがいい。
- 他の感想サイトでも必ず言及されているけど、カメラの長回しが特徴的。全てのシーンをワンカットで撮っているわけではないが、それに気付かないぐらい上手く撮っているし繋ぎ合わせている。思っているよりもシーン数は少ないんじゃないかと思う。Blu-rayなどでどういう風にチャプターを切っているかは楽しみのひとつだ。
- あと音楽がいい。主人公の感情が高まっている時に何度か流れるドラムソロは、焦りと心地良いリズム感を生んでいる。
- アーティスト: サントラ,ヴィオレッタ・ウルマーナ,ロンドン・オペラ・コーラス,ステファノ・セゲードニ,ポーランド国立放送交響楽団,ボザール・トリオ,リヨン歌劇場管弦楽団,シュトゥットガルト放送交響楽団,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,アントニオ・サンチェス,ジョン・アダムス
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- 単館上映とは言わないけど、上映している映画館は少なかったし、公開終了している所もぼちぼち出ているみたいなので、気になる人は早めに観に行った方がいい。Blu-rayでもいいけど、映画館の大画面で観た方がカメラワークは楽しめると思う。
- ちなみに、主人公が公演する演目はレイモンド・カーヴァーの短編を脚色したもの、という設定。台詞の中にも「愛について語るときに我々の語ること」と台詞が出てくる。字幕でもそのタイトルだったので、村上春樹訳をそのまま使ったみたいだ。知名度的にも一番浸透しているタイトルだし、わかりやすさ優先だろうか。
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追記・ ネタバレあり(?)の記事も書きました。