チリのアクション映画。タイトルの「ザ・リディーマー(The Redeemer)」とは救世主の意。主演はマルコ・サロール。「マチェーテ・キルズ」に出ていたアクション俳優らしい。「マチェーテ・キルズ」は観たけど、何の役で出てたかは覚えてないぞ・・・。
かなり良いアクションだった。インドネシアのアクション映画「ザ・レイド」シリーズもそうだったけど、格闘アクションがガチ系で、とても自分好み。うまく言えないが、ここ数年のアクション映画の一部は、製作国もそうだけど、格闘アクションの流儀みたいなものがゆっくりと変化している感はする。まあとにかく自分の好みだったということが言いたかっただけである。
この映画もアクション映画とボンクラ映画好きが作ったとしか言いようがない映画なので、面白くない訳がないって作品で、設定やら展開には色々と隙はあるんだけど、その辺りの荒削りさも含めて良かったよ。
- 主人公のリディーマーは元殺し屋で、今は悪を駆逐する必殺仕事人稼業。神に祈りながらロシアンルーレットをして死ななかったら、(神の意として)悪を殺しに行くというスタイルなのだ。上半身の背筋(&タトゥー)の迫力と、ロシアンルーレットする時の動作の神々しさがひたすらカッケー。
- 主人公のマルコ・サロールのアクションが圧巻。というのもこの人、結構タッパ(身長)があるんですよ。だから、スピード感は多少落ちるものの、パワー&ダイナミックな格闘を魅せてくれます。打撃の他にも寝技も使うので、MMAの試合見ているような楽しさがある。
- 宿敵として出てくるのはサソリという名の殺し屋。因縁あって主人公を追っかけ回している、主人公がこれまで各地で救ってきた人々を殺し続けながら。しかも、その手口がエグくて、自分で手を下さず、相手が自ら死を選ぶよう仕向けるスタイル。
- バトルは主に3回あって、どれも上手く差別化を図っていて好感が持てる。最初のバトルはグラウンド(寝技)込みの闘いで、個人的に好きなのは三角締めをかけられてからバスター(しかも地面ではなく車に)する所。次のバトルは高速の手技戦が熱い(ちょっと「イップマン」を思い出す)。ラストはラスボス戦なのでノーコメント。だけど、殺し合いの螺旋(byバガボンド)のような2人の決着のつけ方はある意味では斬新と言うか新鮮な印象。
- 割とエッジの効いた設定やキャラ造形なんだけど、作中の展開がそれを活かしているかと言うと、残念ながらあまり上手く噛み合ってない印象。その辺りではB級感はあるんだけど、この先(続編)があれば、とんでもないことになるぞ? という傑作の風格は漂っているので、続編は割と本気で期待している。この喩えが正確かは分からないが、この作品は「エル・マリアッチ」であり、次が「デスぺラード」であることを期待しているのだ。
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