当初は観るかどうか迷っていたけど、結果として映画館で観れて良かった。元々は2月公開だったが、スキーバスの事故の影響で6月公開に延期されていたのだった。
感想。鬼の特殊メイクでも長瀬智也は長瀬智也だった。顔芸だけでもインパクトはでかいし、声もギターテクも最高だし、華は後進に持たせるような師匠的な立ち位置だし、最高のキャスティングだと思う。
主人公の神木隆之介はキモさ漂う微妙な動き方や演技が上手いし、森川葵はただひたすら美少女。森川葵はどっかで見たことあるなあと思っていたら、ドラマの「表参道高校合唱部」に出ていたネコ娘の子か! と納得。印象は全然違うけど映画「渇き。」にも出てたなあ。

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メインから脇役までキャストがしっかりとハマっているし、何度も輪廻転生を繰り返すという退屈しそうな天丼展開も、生き返る度に数年経っているというダイナミックな設定と生まれ変わってもすぐ死ぬというスピード感で、上手く成立させている。おそらく、音楽と脚本が信頼できるから、かなりブッ飛んだ展開であっても面白さの根幹部分は揺るがないので、安心して楽しめる。
ジュンコが登場する時の元ネタ曲は「ジャンゴ」で、おそらくタランティーノ映画のオマージュだったので何だかとても嬉しくなったよ。
DJANGO UNCHAINED - MAIN THEME - Django
地獄のシーンでのカメラの撮り方はなんかドライな感じで撮っていて雰囲気が出ている。現世は現世で数年置きに訪れる些細で大きな変化に少し感動したりする。主人公が片思いしている女の子が思い出の場所で主人公の思い出を語りかけるシーンとか、本当になあ、やるせないし、それでも人は前に進むんだという人間賛歌で本当に良いんだよ! ラストはラストで自分の好きな感じの終わり方で、ホロリとさせるし、とても良い青春モノだった。