実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

窪田正孝による福満キャラ再現率の高さ。映画「ヒーローマニア-生活-」を観た。

  福満しげゆき原作の長編漫画が実写映画化。最初観ていた時は福満漫画が原作とは気付かなかったけど、窪田正孝の演技でなんか福満っぽいなと思い、中盤のストーリーで気付いた(笑)

生活【完全版】 (KCデラックス モーニング)

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  原作のキャラが持つ独特の濃さを、4人の役者がそれぞれ体現しているのが凄い。窪田正孝の挙動不審な演技と切れ味抜群のアクション、小松奈々のどことなく艶のある雰囲気、 若者殴りおじさん=片岡鶴太郎という完全な一致、という高シンクロ率の奇跡の配役。片岡鶴太郎もカナヅチ両手に見せるアクションも素晴らしい。

 余計な事をせずに原作+配牌(キャスト)で勝負した映画という印象。福満の原作を変にいじらずに、原作の空気を再現できるキャスト達を集めに走ったというのは英断だと思う。窪田正孝はHiGH & LOWで知ったのでスモーキー(役名)という印象が強いけど、この映画の窪田正孝は100%福満キャラ(童貞挙動不審)となっていて、ギャップが凄い。でもアクションはワイヤーのガジェットも合わさってカッコいい。

 小松奈々は雰囲気あって好きだけど、眼鏡外した後半はほぼ活躍しなかったのが残念。美味しい所はポイントポイントで持って行ったけれど。眼鏡かけている野暮ったい感じけど色気溢れる雰囲気は、これもまた福満キャラという感じでナイス。