映画「持たざる者が全てを奪う」を観た。
パッケージとタイトルから「ピエロがお前を嘲笑う」のリメイク版かな? と思ったけど、どうやら違ったっぽい。だけど、ハッカー映画っぽいので観てみた。
感想。うーん、難しい・・・。ハッカーものというか、不特定多数のネット民が出てくるような映画って作り方が難しそうで、ネット空間というフィクション性とリアリティのバランスをどう切り取るかで、ベタで陳腐になってしまうリスクを孕んでいると思っている。それでもあえてこのジャンルに挑戦しているのは評価したいし、自分も何か新しい地平が観れたらいいなという気持ちで観ている部分はある。
そんな風に甘めに採点しても少し厳しいのが正直な感想。本作のハッカーは、カード詐欺×ダークウェブのソーシャルハッキングという感じなので、人によっては肩透かしに感じるかもしれない。
主人公のモノローグと共に進んでいくんだけど、そのせいで淡々とした印象になってしまい、見せ場のシーンもあまり盛り上がらなかったし、ストーリー展開(ダークウェブのカリスマであるゼットの正体とか)もやや唐突な印象があったのは残念。カメラワークとか演出もそこまで新しさは感じなかった。
あと、実話をベースにした映画、という煽り文句が映画の冒頭でも出てくるんだけど、どこまでが実話ベースなのかも分からないし、何の事件が元ネタかもソースないし、その根拠のなさが逆にチープ感を出してしまっていて残念。
だけど小道具として携帯はBlackBerry、ノートPCはALIENWAREを使っているので、そういうガジェット好きにとってはポイント高い。
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