実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

ザ・実験作!映画「ザ・シャッフル」を観た。

 まず言っておくと、この映画は73分で、キャストはタイトル画像の通り4人しか出てこない低予算系の映画だ。つまり自分の好みの映画ってことです。ちなみにドイツ製作。

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  この映画に出てくる役柄はドラッグの売人、ボディガード、警官、取引相手の4役で、それを性格の異なる4人のキャストが4つの役柄をシャッフルしながら再演していくという構成で、主人公のモノローグを基調として、ポーカーのプレイを主人公の心象風景にストーリーが進んでいくという実験作。

 限られた場所と限られたキャストで・・・という意味では、舞台演劇とかでやられていそうな作品だけど、ポーカーテーブルの心象風景のシーンは映画でしかできない演出だと思うので、テンポが悪くなっていたとしても、必要な演出だとは思う。淡々と組み合わせを替えて話が進むので、そこは少しダルいかも。

 全体的な感想としては、試みは面白かったけど、ストーリーへの落とし込み方は「お、おう・・・そうか」という感じは否めないし、ちょっと尻切れトンボな印象はあった。時間も短いし、気楽に観れる作品だとは思う。

 

ザ・シャッフル(字幕版)