観終わった後に知ったけど、元々は韓国映画「殺人の告白」が原作で、それを日本版にリメイクした映画らしい。
感想。二重三重にもやられた! という感じで面白かった。 キャストの時点で完全勝利。だって藤原竜也(クズ)、伊藤英明(サイコパス)、仲村トオル(サイコパス)あたりでメインキャラを固めてきている時点でズルいよ、これは。
ちなみに、仲村トオルがサイコパスというイメージは、昔見たドラマ(眠れる森)の印象が強過ぎるせいで、伊藤英明は「悪の教典」でハスミン役(主演)をやっているからというだけです。

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ドラマと言えば、オープニングで流れる22年の時間経過の描写が、TVドラマの回想シーン風で、これも良かった。あとテレビの公開収録の場面も、チープな感じがなく緊迫感があって、それぞれのゲストの形勢が目まぐるしく変化していくスピード感も良かった。
リメイクということもあり、話(脚本)自体も破綻なく面白かった。元々の(他の国でヒットした)原作があるので、日本版のアレンジに注力できるということは、他のリメイク映画も含めて大きな利点なのかもしれない。その分、よく練られた配役の妙というか、誰が殺人犯であってもそれなりに納得できてしまう文脈と演技力を持っているキャストだったので、中盤の時点でどう転んでも面白いことが、自分の中で確定してしまっていたし、途中で裏をかかれたけど、自分の予想通りの真相であった終盤であっても、予想以上に動機がソリッド(?)で虚無だったのも良かった。どんでん返しが何度もあって、最後まで目が離せないスリリングで良い映画だった。
以下、「続きを読む」からネタバレ箇条書き。
- 仲村トオル! 仲村トオルが最高! 最高のサイコパスで、それだけで100点!
- この映画の凄い所は、藤原竜也を囮(エサ)にした構成で「本当にコイツが犯人じゃないのか?・・・いや、別にコイツが犯人でもいいな!」となりつつも、伊藤英明もナチュラルに挙動不審な雰囲気を漂わせつつも、真犯人をあぶり出すための罠というのが何となく見えつつも、空振りっぽくなった辺りで「???」となりつつ・・・仲村トオル? となった瞬間に、はい仲村トオルでしたー! という展開に無駄がなかった所。
- 観客の思考も折り込みながら、仲村トオルが真犯人である伏線もさりげなく散りばめつつ、やられた! と思った。
- そして仲村トオルの動機も「昔、友人と一緒にゲリラに捕まり友人は殺され、自分だけ生き残ったのがトラウマだったから」という、分かりそうで分からない絶妙に虚無な動機なのが良かった。
- あと最後の東京タワーの時効トリックも、単体ならありがちだけど、他のトリックなんかと複雑に絡めてきたので、最後にバシッと決まっていたのも良かった。
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こっちが元ネタの韓国映画。