実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

ライアン・レイノルズの総決算。映画「デッドプール2」を観た。

 通称デップーことデッドプールの2作目を、映画の日に字幕版で観てきた。前作も面白かったので、今作も期待大で観に行った。

デッドプール2 (吹替版)

 

 ちなみに前作の感想はコチラ。

ippaihaten.hatenablog.com

 

 感想。前作以上に期待以上に良かった! 前作を観ている前提で話が進むので(もちろん最低限の説明はある)、設定説明のシーンに時間を割かれずストレスなく観れるのは良い。とは言え、いきなり冒頭で「ローガン」disネタ&自殺から始まるんで、初見の人に対しデップーがどんな映画かの自己紹介としては十分すぎる。少し前に「ローガン」を観ていたおかげで笑えたし、あのフィギュアもちょっと欲しい。しいて言えば、「X-MEN」シリーズの世界観(ミュータントとか)と主要キャラ(この映画で言えばジャガーノートウルヴァリン)を知ってるとより楽しめるかなあとは思う。デップーも異色作とは言え、一応「X-MEN」シリーズと関連が深いので。

 特に気に入っているシーンは、ボンクラのみで構成されたXフォース達の採用面接からの降下作戦。能力「運が良いだけ」のドミノを残して自滅していくというギャグパートなんですが、この時の透明人間のバニッシャーを全裸のブラピが演じていたと話題になってましたが、劇場だと一瞬過ぎて分からないww あと、面白そうだからという理由でXフォースに参加した、能力ナシのおじさん・ピーターが存在感抜群。

 小ネタもテンポよく入れられているので、知っていても知らなくても勢いで面白い。特に映画の引用ネタとポリコレネタが多かった印象。やたらと「ブラックパンサー」を意識していたり(Xフォースのポーズとかブラックパンサーの丸パクリというww)。

 Xフォースに限らず今回登場した新キャラは、ヴィラン(悪役)のジャガーノート含めてどれも良い味出してたけど、特にケーブルの造形が良かった。ウェイド(主人公のデッドプール)VSケーブル戦は、ケーブルの未来ウェポンもカッコいいし、不死者であるウェイドの特性を生かした闘い方(折れた腕を使って首絞めとか)も含めて熱い。

 今回の話の主軸は、かつて救えなかったものを救おうとする話であり、亡き恋人への約束を果たそうとするウェイドの物語でもあるんだけど、これがとても良い話に仕上がってるんですけど、そのまま終わらせずにもう一回捻って、最終的に文字通り台無しにしてくれるので、改めてこの映画はデッドプールで、そして最高だな! という気持ちにさせてくれる。 

 今回は顔出し程度だったけどユキオ役の忽那汐里の活躍にも期待しつつ、おそらく制作されるであろう次回作(デッドプール3?)が楽しみだ。