妻であり母であり女だった人間の挽歌。映画「悪女」を観た。
韓国アクション! 殺し屋の女! 殺し屋の女が国家の犬になりやがて復讐を! と自分のテンションがガンガン上がるタイプの映画だった。これは間違いなく大傑作。アクションのレベルの高さが凄いので、とりあえず予告編を観てほしい。ほぼノースタントのアクションで、バイクと日本刀のシーンとか、CGを極力使わずにドローン撮影しているらしいので超絶ヤバい。
物語の骨子は愛する者を奪われ続けた一人の女の復讐譚なんですが、これが滅法面白い。韓国ノワールとも言うべきダークさとソリッドさを持ったストーリーでとても自分好み。
そして、まず冒頭の掴みがアクション映画として120点満点で、一人称視点ワンカット風アクション無双から観客の度肝を抜きつつ、敵からの反撃で鏡に叩きつけられる直前、主人公のスクヒの顔が映って鏡に激突した瞬間から三人称視点に移行するという流れで、完全にハートを掴んでいった。
前半から中盤にかけて、殺し屋だったスクヒが、国の諜報機関に強制スカウト&同じ境遇の女たちと養成所で訓練するんですが、養成所の設定(表向きは)も良いし、訓練でのアクションや女の感情が渦巻くシーンも見応えあるし、主人公の過去が断片的に回想されていく演出もベタだけど効果的。
スクヒ役のキム・オクビンがあらゆるシチュエーションで美しくカッコいいのもあるんですが、特にウェディングドレスでトイレからの長距離狙撃シーンは、一枚のキマった絵画然としているし、そこに至るまでのカットも含めて無限に再生したくなるくらい良い。
とにかく冒頭からラストに至るまでの徹頭徹尾、最高の映画だった。ラストの口笛も、スクヒの背中を押した風にも読めて余韻があってエモい。
日本刀持ったままバイクでアクションとか、バスで斧を武器に戦うシーンとか、とにかくあらゆるアクションが見所と言っても間違いじゃない。あとこの映画でもスクヒが「暁生カー」をしていて、これまた最高に絵になっているし、「暁生カー」(分からない人はググろう)の出てくる作品にハズレなしというジンクスをまた一つ重ねてしまったのだった。
少し前に念願のBlackBerryユーザーになったことで、映画内に出てくるブラックベリー端末を察知する能力が覚醒した。なので、作中にblackberryが使われていると気付いた作品を記録していくことにした。
おそらく機種はBlack BerryQ10だと思う。日本国内ではあまり馴染みのないタイプ。
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