。 公開前から絶賛している人がちらほらいて、公開直後からも言いたいけど言えない早く観てくれ! 系の感想が出始めたので、本格的なネタバレ喰らう前にダッシュで観に行ってきた。まあ、早く観に行っても感想書くのは遅いけれど(笑)
感想。映画館で観れて良かったタイプの映画だった。そして、これは確かにネタバレせずに黙って人に勧めたい映画だし、そうやって観た人に語りたいけど語れないという感情を生じさせているのもヒットの要因。普通に観ても面白いし、それに映画好き程、この映画の良さが噛み締められるというのも大きい。
タイトルの「ONE CUT OF THE DEAD」通り、ワンカット撮影はこの映画の見所のひとつであり、それが前半と後半でワンカット撮影の持つ意味が全然違ってくるのは注目。ワンカット撮影がただの演出・技巧に留まらず、映画内でしっかりと意味を持たせた映画という意味では革新的だと思う。
あらすじ自体が映画監督の主人公が映画撮影をする映画という多重メタ構造になっているので最初は戸惑うけど、そのまま戸惑ったまま楽しんでほしいし、戸惑っていれば戸惑っているほど、この映画の後半になっていくと面白さに転化していく構成が面白いし、そういう映画の演出的な面白さの他にも、主人公の、監督=父親としての再起のドラマでもあり、そこもとても良かった。
全体的に見せ方が上手くて、親子関係や父母2人の娘であるということが分かる言動とか、全体から細かい所まで練りに練られて作られた映画だなあという印象。ワンカット撮影するのも綿密なリハーサルとカメラワークが必要だし、監督・脚本・演出を全て監督でやっていることの必然性も感じられて、今年を代表する邦画のひとつと言っても過言ではないレベルで良かったので、是非オススメ。
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