実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

映画「殺人者の記憶法 新しい記憶」を観た。

 映画「殺人者の記憶法」のアナザーバージョンという特殊な構成。オリジナル版の「殺人者の記憶法」を観ていないと訳が分からなくなるので、まずは「殺人者の記憶法」を観た方が良いです。

殺人者の記憶法:新しい記憶 [DVD]

 「殺人者の記憶法」とは表情が異なる「新しい記憶」のパケ。この意味はラストで明かされるので、是非2度見してほしい。

 

 オリジナル版「殺人者の記憶法」とその感想コチラ。

ippaihaten.hatenablog.com

 

 感想。ラストは驚いた。ほぼ同じシーンを使った映画なのに、構成(記憶)を組み替えただけで、ラストで全く別の物語が浮かび上がってくるのは面白い。けれど、8割くらいが「殺人者の記憶法」と同じ内容で、筋も終盤までは大体同じなので、同じ映画を見せられているのと変わらないのは、退屈と言えば退屈。

 整合性とか考えると少し苦しい所があるけど、ホントこの映画に関しては前の感想にも書いたように「主人公の記憶すら信用できない」から、驚いたし衝撃のラストだけど、大きな衝撃とはならなかったんだよなあ。あくまで「殺人者の記憶法」のファンディスクと言った内容。

 やりたいことは分かるし、面白い試みで評価はしてるんだけど、これなら一本の映画でやってくれ、というのが正直な感想。あくまで並列の作品として観てほしいという意図は分かるし、面白い試みだとは思うけど、監督には調子乗んなよ!とは言いたい(笑) 

 

殺人者の記憶法(字幕版)

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 原作小説ではどういう描写になっているのかは気になる(未読)。

殺人者の記憶法 (新しい韓国の文学)

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