実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

ライブアライブ⑤近未来編

 次は個人的に期待を高めていた近未来編。なんてったってブリキ大王だから! オープニング曲があるし、ロボットものでキャラデザが島本和彦という今も昔も最高の布陣と言えるシナリオ。やり込み度は★★★★★。やり込み要素は少ないが、やり込める部分は全部やったという意味で。

 全体的にリメイクの良さが光るシナリオだった。本筋は変わらないし変えられないが、細部を上手くリメイクで生かしている印象。まずはオープニング曲にボーカルがついている! そしてオープニングムービーの演出も良い感じに補強されている。やはりブリキ大王の演出に全力を注いでいて、巨大感や重厚さの演出が良くて(オリジナルのSFC版のブリキのロボットという感じのチープ感も悪くなかったけど)、今までのシナリオの中で一番リメイクの良さが出ていると思う。

 当時は意識していなかったけど、漫画「アオイホノオ」で庵野監督との愛憎を知った上で見ると、敵側の「液体人間」という思想はまんまエヴァの「Air/まごころを君に」というか旧・人類補完計画じゃん! ってなるし、それを否定する側の主人公たち(アキラと、なあ、そうだろ松!)という島本和彦からのアンサーという構図として読めるので熱い。

 やり込み要素は小イベント発生(妙子のパンチとか便所ワープ)とタロイモの武器コンプリートくらい。改造の閃きもテンポよくなっているのでストレスなくいける。