そもそもの動機は自分がニュースを全く見ていなかったことに起因する。飲み会その他なんかで大体一人か二人くらいは真面目な話()をしてくる人がいて、内容は政治だったり経済だったりで、自分はニュース見てなく何も知らないので色々聞いたりしてへーと思ったり、相手が答えに詰まってなんか機嫌悪くさせたりしていた。ただ、推察だけどワイドショーで言っていたことをそのまま言ってるだけだなあと思わせるくらいに、後者の方が圧倒的に多かったことも付け加えていく。たぶん、自分のようなより情弱なる者に啓蒙したかったのだろうなあと嫌な分析をしたりしなかったり。
まあ、そんなことはどうでもよくて、その中でよく気になるフレーズがあった。「国の借金が、赤字が毎年増加していてヤバい」みたいな事を毎回言う人がいて、一体何がヤバいのか、その人に逆に聞こうとしても前述の理由から全くあてにならない。
その話を聞いていていつも頭に浮かぶのは、大丈夫じゃねえのという直観である。根拠は特にない。下手するとワイドショーの人よりも酷い素人考えなので滅茶苦茶なことやトンチンカンなことを言ってるのは承知しているし、プギャーしないで欲しいけど、
・世界で流通している全貨幣と全価値は(帳簿上)一致していない(直観で、ソースなし)。
・その国の貨幣は国の借金からしか発行できないと思っているので、国が借金を全て返したら、その国の貨幣はすべて消滅する(たぶん合ってるはず?)。
・借金がかさみ過ぎてヤバいなら、貨幣の消滅も国の消滅と同義でヤバいんじゃないの?
・そもそも返す必要がない借金は借金ではない。国の借金を返す必要って何なのか? 債務が増えたり減ったりすると、どんな影響があるのか。
いやあ、書いていて、自分でも頭の悪さを実感できる内容だわ。今年度末に日本の債務合計が1000兆円を超えるとか超えないとかってニュースはこの前見たんだけど、そこで提示されていたその借金を国民一人当たりに割る計算というのが意味わからない。何か危機感は煽られそうになるけど、それ返したらまずいんじゃないの? 国債償還したら貨幣なくなっちゃうんじゃないの? と単純に思った。
新聞を常日頃から読んでいる人ならこんな疑問も簡単に答えられるのかもしれない。だが自分は今まで全然ニュース見ていなかった、これはヤバい、ヤバいぞという危機感と、冒頭に書いたワイドショーが情報源の人を理論武装してコテンパンに黙らせたいという自分の人間の小ささ、あと特に根拠なき怒りと破壊衝動が、それが、経済学を勉強しようと思った理由なのだった。たぶんマクロ経済の方が関係していると思うから、入門経済学を読みつつマクロ経済学の本を読んでいこうと思う。

- 作者: J.E.スティグリッツ,C.E.ウォルシュ,藪下史郎,秋山太郎,蟻川靖浩,大阿久博,木立力,清野一治,宮田亮
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (40件) を見る

- 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,カール・E.ウォルシュ,Joseph E. Stiglitz,Carl E. Walsh,藪下史郎,清野一治,秋山太郎,宮田亮,蟻川靖浩,大阿久博,木立力
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
分かったことや疑問とかは定期的に書いていきたいので、詳しい人やちょっと経済かじったことのある人は間違っている所とかツッコミ入れてもらえるとありがたい。誰も見てない可能性の方が高いが。