実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

掟破りのキャスティング。映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」を観た。

 シリーズ2作目。一発ネタかと思ったら2作目が作られたこと自体驚きだし、ヒロイン役の女優さんも出家&芸能界引退ですごいことになっているけど、映画自体の内容は普通だった。普通の変態仮面だった。

HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス

  やりたいことは大体1作目でやり尽くしたんじゃないかなと思ってたんだけど、2作目は新キャラ(キャスト)として柳楽優弥がかなり飛ばしていたのが良かった。あとのキャストは1作目と大体同じメンツ。

 鈴木亮平が己の中の変態性を認めるか否かの葛藤に面白さがあったのが1作目とするなら、2作目では変態としてナチュラルに覚醒した鈴木亮平が、変態を止めるかさらなる高みを目指すかがポイントだと思う。登場人物の8割は前作と同じなので、説明や紹介がびっくりするぐらい何もなくて、その辺りの采配は上手いと思う。鈴木亮平の筋肉の仕上げ具合と、変態的なアクションはこの映画の見所のひとつ。

 そして、この映画で最高だと思ったのは安田顕の存在。前作でも変態仮面に立ちはだかる敵としてかなりピーキーな変態役を演じていて、変態仮面を普通に上回る変態でかなり良かったんだけど、今作でも変態役として出てくる。前作とは全くの他人として、という掟破りのキャスティング。いやいや、兄弟でもクローンでもなくただただ完全に別人役として同じ役者を使うって、「ザ・レイド」なんかでもあったけど、この映画だとかなり重要人物として作中に出てくるからね、結構斬新なことするので面白い。でも安田顕が出ていて本当に面白くて良かったし、この映画の価値としても救われた部分は大きいと思う。

 というか、柳楽優弥ムロツヨシ安田顕・・・完全に「アオイホノオ」じゃん!(同じ監督)

  あと他の映画パロディのシーンがあったと思う。たぶん「スパイダーマン」と「モテキ」は入っていたと思う。どっちの映画もちゃんとは見てないから確かとは言えないけど。

  ヒロイン役の女優さんが引退時のコメントに「意に沿わない仕事」云々の発言を目にした時に真っ先に浮かんだのがこの「変態仮面」だったので、ドキドキして観ていたけど、たぶんこの仕事じゃないと思っている。 まあ何だかんだで変態仮面を楽しめた人は面白がれると思う。 

 

   

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