2017年10月に観た映画
10月(2作)
- 「マトリックス リローデッド」
- 「アトミックブロンド」
今月は少なめ。「アトミックブロンド」は結構良かったので後でちゃんと感想書く。
あと、ついにAmazonプライム会員になりました。あれだけ利用しているのに今までなってなかったんかい!という感じですが、Fireタブレットが欲しくなって買おうと思ったら、プライム会員なら割引クーポンが使える(プライム会員の年会費とほぼ同額)と知ったので加入を決意した次第。ちなみに加入後の30日間はお試し期間で、クーポンが発行されるのは30日後の正会員になってからなので注意。
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これで一応(自宅回線が貧弱すぎてつらい)プライムビデオも観れるようになったんで、ぼちぼち活用していきたいと思う。
その他の最近の買い物はスーパーファミコンミニを買ったのと、
メガテンのリメイク新作の限定版を買ったのが最近の大きな買い物。
新キャラ&追加ストーリーが主なリメイク内容っぽいですが、元々は10年くらい前のDSのゲームだったんだなあと思うと感慨深い。
メガテン原理主義者(?)としては、この前正式ナンバリングタイトルが発表されたスイッチも買わなきゃならなくなりそうで財布が辛い(笑)
陸海空の闘い。映画「ダンケルク」を観た。
前情報なしでふらりと映画館に入って観てきた。
感想。戦争全体のスケール感と、陸海空で行われているそれぞれの人間の闘いのスケール感の対比が秀逸。ただただ画面が静謐なのが素晴らしい。どこまでも広がる風景を目の前にした時って、音が視界に追いついてこないというか、シンッとした瞬間ってあるじゃないですか。山の頂上から風景を一望した時とか、人も船もいない海を眺めた時とか、そういう瞬間。 それが映画で再疑似体験できたのは凄いと思った。
舞台は第二次世界大戦中のフランス領ダンケルク。ドイツ軍の猛攻に追い詰められた英仏軍はイギリス本土であるグレートブリテン島へ海を越えて撤退しようとするが、陸海空とドイツ軍の包囲網が迫っていた・・・というのが話の筋。
なので、ドイツ軍に追い詰められ浜辺でイギリス本土からの救援を待つ英国兵(陸)、イギリスからダンケルクへ救援船を向かわせるイギリス人船長(海)、ダンケルク脱出を妨害しようとするドイツ空軍と脱出を助けようとするイギリス空軍パイロット(空)の3つのシーンが切り替わりながら話は進んでいくんですが、戦場(敗戦中)でもあり、それぞれのシーンの主人公が無言(孤独)でもあるため、台詞や音が極端に抑えられている印象がある。だけど、戦争と個人のスケールの対比を際立たせていて素晴らしいと思った。
実はこの映画、デジタルよりも高解像度のIMAX70mmフィルムで撮影されている映画のようで、通常の映画館では画面の上下が何割かカットされてしまっているのでIMAX対応の映画館で観るべき! なんて言われているよう(観た後で知った)。というのも、カットされた部分では常に海の向こうのイギリス本土が見えているという話を聞いて「マジかー! 観たいぞ、それ!」と本気で思った。その意味は映画を観たら分かる。そういう話を聞くと、IMAXで観ても良かったかなと思えるくらい良い映画だった。
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騙そうとする人間を騙すのが愉快。映画「アトミック・ブロンド」を観た。
前から気になっていたので公開日に観てきた。 元々はこの映画の監督が「ジョン・ウィック2」の監督をする予定だったらしいのだけど、納得の世界観で満足な傑作。
冷戦終結直前のベルリンを舞台にしたスパイ映画で、シャーリーズ・セロンの美しさとキレッキレのアクションを堪能するだけでも価値ある映画。時代設定的にも今まであまり観ていなかった時代の話だったので新鮮な気分で楽しめたのも良かった。
とは言え作中ではやや説明不足というか、一つの舞台に登場人物が錯綜していて分かりにくい部分は確かにあったので、混乱したくない人はチラシとか公式ページの人物紹介(誰がどこのスパイか程度)をさらりと見ておくと良いかも。
舞台の背景としては、第二次世界大戦が終わって、その後に突入したアメリカとソ連が対立する冷戦時代も終わろうとしている中、敗戦国のドイツの首都ベルリンは占領国であるソ連、アメリカ、イギリス、フランスの各国のスパイが入り乱れて活動しているという情報戦の最前線。そんな中で自国のスパイの謎を調査するために陰謀と諜報の坩堝ベルリンへ向かうという導入。基本的な時系列はコトの全てが終わった後で、MI6(イギリス)のスパイであるシャーリーズ・セロン演じるロレーンが取調室で事の顛末を語るというスタイルのストーリー。
「キングスマン」では義足の殺し屋ガゼルを演じていたソフィア・ブテラがフランスのスパイ役で出てきたのは嬉しい。性格が気弱なスパイ(&百合)なのはギャップがあった。
この記事のタイトルにも引用しているけど、この映画は「騙そうとする人間を騙すのが愉快」という台詞と、ラストである人物が歌うように宣言する「ベルリンという街を愛している」という台詞に尽きると思う。後半の台詞なんて、なんでこうなったかという理由の全てが込められているし、一人のスパイが陥った顛末という意味でも説得力がある。
80年代の終わりを80年代のナンバーをBGMにしながら疾走するのも良いし、アクションは意外と泥臭いけど、シャーリーズセロンがひたすらカッコいいのでオススメのスパイアクション映画。
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ソフィア・プテラとか、イギリスのスパイのコードネームが「パーシヴァル」と円卓の騎士が元ネタだったり全体的に「キングスマン」を彷彿とさせるので、併せてどうぞ。
自分が気付いていないだけかもしれないけど、最近はスパイ映画増えたような気がする2017年。
実質マッドマックス。映画「モアナと伝説の海」を観た。
映画公開時に「実質マッドマックスFR(怒りのデスロード)」「ディズニー版マッドマックス」という感想を見かけていたので気になって観てみた。
感想。本当に海路版マッドマックスだったし、ディズニーのテーマ戦略は凄いと確信した映画。ストーリーの大筋は、小さな世界の外にある大きな世界に向けて旅に出る! というオーソドックスなジュブナイルなんだけど、特にラストの話の切り返しのインパクトとメッセージ性が強烈で良かった。モアナの住む島では先祖代々、決められた場所に石を積むという伝統があるんだけど、ラストでモアナの積んだであろう石が、モアナの確固たる決意が示されていて、最高にロック。
ココナッツ海賊は完全にマッドマックスだったし、シャイニー! と唄うカニが一番好きなキャラだった。
あと凄いなと思ったのは、ディズニーの貪欲にテーマを深掘りしていく姿勢で、数年前の「アナと雪の女王」では現代の価値観にフィットした、理想の男性あるいはステータスとしての王子なんて別にいらないというスタンスの、新しいプリンセス(女性)像を提示して見せていて。そして次の次の作品(次の作品である「ベイマックス」はまた別の文脈なので割愛)の「ズートピア」ではアナ雪よりもリアルな社会的な問題に寄せてきて、性別(種別)と仕事(夢)の話に、社会的・政治的・歴史的な「正しさ」の正当性の話も絡めた上でかなり深めたテーマだったりすのですが、この「モアナ」でもアナ雪・ズートピアと提示してきたテーマと価値観にさらにカウンターを当てていくような立ち位置で映画を作っているのが凄い。
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世界各国の人々が観ているというディズニー映画としての自負と、現代の子供と大人にどう価値観(疑問)を提示していくかという誠意が感じられるのがとても良くて、次回作も自然と期待してしまう。
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