実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

ライブアライブ⑧中世編

 そして中世編。実質、これより前の7つのシナリオでこのLIVE A LIVEの醍醐味は堪能できて満足しているのだけど、まあ進めていく。基本的に中世編は一本道なので、やり込み要素がなしという意味でやり込み度は★★★。

 基本、SF編のように一本道のお使いゲーなんだけど、リメイク化でボイスがついたり戦闘も演出が豪華になって底上げ的に良くなっているとは思う。戦闘システムはやはりややシビアになって強い方のナイトに囲まれ狩られたり、ラスボスにやられたりした。

 他のシナリオでもそうだったけど、主人公の名前呼びのボイスがないのは違和感を一番感じるシナリオだった。名前は自由に決められるシステム自体は別に良いから(他にも同じインターフェイスでゲーム中でパスワード入力したりするからなくす必要はない)、オリジナルネームだけでもボイスありにして欲しいと思った。このシナリオではオルステッド呼びでのセリフを堪能したかったよ。あと意外とケヒャ声だったなストレイボウ

 

 ここからはややネタバレだが、中世編はストーリー的にもあまり掘り下げがされてない分、プレイ中に色々と思いを馳せたりしていた。

 冒頭のトーナメントなんかも後から振り返ると、おそらくどこかの村か身分の低いスラム出身のオルステッドとケヒャ声のストレイボウ、あと準決勝の対戦相手の質を見ると、まともな人材がいない王国だなと感じるし、そんなトーナメントの優勝者がいきなり次期国王という全体的にアレな王政というのが分かる。あの4人の中から次期国王を選ぼうというシステムや、魔王とかいう厄ネタを近所に抱えているし、まあ国民の民度低いし、辺境の弱小王国みたいな感じだろうと思う。人を信じるということがない国民なので(魔王だ!と恐怖に一瞬で全て持っていかれる)、魔王退治という国民栄誉賞モノの勇者ハッシュは人間嫌いになるのも無理はなく、ウラヌスも隠居したくなるのも分かるというもの。ちょっと親切でもう一回頑張ったら拷問されて死んだので結果的に何もしないで国が亡びるのを待つのが正解だった。他の王国はシナリオ内に出てこないので、そもそもあの王国以外は全て滅びたのかもしれない。

 アリシアはまあ当時もバハムートラグーンのアレとかスクウェアヒロインとして物議を醸していたけど、まあオルステッドにとっては理不尽すぎるが、ストレイボウ達の言い分もまあ色々な葛藤のバックストーリーがあるんだろうなーと想像の余地はあったけど、今回のリメイク版の育ちの悪そうなケヒャ声聞くと、あまり同情の余地はなさそうだな斬るべしという心持ちになったので、ある意味新鮮というか、ボイスは大事だなと改めて思った。

 最終編は覚えている範囲だと一番面白くないので、ダラダラ進めていくつもり。オルステッドが主人公だと面白いけど。

 

ライブアライブ⑦幕末編

 ようやくラストの幕末編。実は一番楽しみにしていたシナリオで、一番自由度が高い人気シナリオだと思う。やり込み度は★★★★。

 リメイク版初見0人斬りはストレス溜まりそうで面白くないので、今回は100人斬りを目標にした。可能な限り斬っていくスタイルでプレイした結果、98人斬りだった。2人は合言葉に成功してしまったので・・・見なし100人斬りということで容赦願いたい。

 まずリメイクポイントはマップが立体的になっていて良かった。ダッシュはなくなっていたので高速回避&移動はできなかった。まあ100人斬りだと関係ないけど。

 魔神竜之介と岩間様も倒す気だったので、人魂狩りは実行して最終的にはLV16くらいまで上がったので忍法矢車草も覚えた。まあほぼ夢幻蝶とカマイタチ使えれば無問題だったけど。アイテムも印籠以外は取れてたと思う。

 そんな訳で魔神竜之介と岩間様も撃破。岩間様は昔と同じく足袋でダメージ軽減しつつ影一文字連打。あと一撃という所で石化してしまったので損した気分。竜之介もまあ何回か死んで倒した。リメイク版は行動ゲージとボスの残りHP見えるのが本当に助かった。あとアイテムはケチらず使うのが大事。

 幕末編は何気なく死にまくっている。商人のワイロでも死んだし、忍にも殺されたし、カラクリの自爆でも死んだ。これは行動ゲージによって敵の行動スピードとルーチン精度がSFC版よりも上がっているからだと思われる。幕末編では複数に囲まれると回復する間もなく死ぬので、回復アイテムが使える時は使った方がいい。

 ラスボスは最強装備で遠距離からカマイタチしかしていないので一番弱かった。

 全体的に時間もかかったし、満足度が高いシナリオだった。次はついに中世編。

 

ライブアライブ⑥西部編

 セミファイナルは西部編。まあ幕末編は最初か最後になるのは自分にとってはいつものこと。やり込み度は★★★★。

 これもリメイクが細部の演出を補強していて良い感じだった。西部の町とか荒野のマッドマックス感とかがムービーで演出されていて良い。

 あとリメイク版はシステム的に親切になっているので、アイテムの場所が光っているので時間ロスがかなり少なく済むし、落ち着いてトラップを設置できるので難易度は低くなったと思う。逆にバトルシステムが再調整された結果、ボス戦での部下全員殺し(要するにノートラップ)の難易度が上がっているような気がする(未挑戦)。

 最終的には何かの取り忘れか設置忘れか、部下は2人残った。SFC時代も何だかんだで一人は残っていた気がする。なのでやり込み度は星4つにした。あとはアニーのシミーズ(リメイク版では日記)でビンタ発動させたりくらいか。

 ボス戦の感想。ガトリングの射程が増えてるううう!? なので初見と2回目は普通に死んだ。まあキッドは相変わらず弱くて、マッドのサイドワインダー命という感じで介護プレイしてたのはリメイクでも変わらなかった。キッド縛りとかでクリアも面白そうだが、ストレスが溜まりそう。

 でも西部編のバトルはかなり好きで、互いに銃を武器にしてるが故の射程の長さと、自分が当てられる間合いは相手も当てられる間合いという思想は超好き。なのでマッドとの決闘はキッドの弱さにヒイヒイしながら闘うのは緊張感がある。あ、ちなみにマッドは生かすルートにいつもしている。さあ次はラストの幕末編だ。

 

ライブアライブ⑤近未来編

 次は個人的に期待を高めていた近未来編。なんてったってブリキ大王だから! オープニング曲があるし、ロボットものでキャラデザが島本和彦という今も昔も最高の布陣と言えるシナリオ。やり込み度は★★★★★。やり込み要素は少ないが、やり込める部分は全部やったという意味で。

 全体的にリメイクの良さが光るシナリオだった。本筋は変わらないし変えられないが、細部を上手くリメイクで生かしている印象。まずはオープニング曲にボーカルがついている! そしてオープニングムービーの演出も良い感じに補強されている。やはりブリキ大王の演出に全力を注いでいて、巨大感や重厚さの演出が良くて(オリジナルのSFC版のブリキのロボットという感じのチープ感も悪くなかったけど)、今までのシナリオの中で一番リメイクの良さが出ていると思う。

 当時は意識していなかったけど、漫画「アオイホノオ」で庵野監督との愛憎を知った上で見ると、敵側の「液体人間」という思想はまんまエヴァの「Air/まごころを君に」というか旧・人類補完計画じゃん! ってなるし、それを否定する側の主人公たち(アキラと、なあ、そうだろ松!)という島本和彦からのアンサーという構図として読めるので熱い。

 やり込み要素は小イベント発生(妙子のパンチとか便所ワープ)とタロイモの武器コンプリートくらい。改造の閃きもテンポよくなっているのでストレスなくいける。