実家の犬が踊る

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり

映画「ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」を観た。

  TUTAYAのレジでCM映像が流れていたので、面白そうだから借りてみたが、1クールものの海外ドラマかと思っていたら単作の映画だった。

NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(字幕版)

 感想。90分ぐらいの長さで気軽に観れるゲーム系の映画。ラストのオチというか、解決策以外は良かったと思う。これで120分とかだったら印象悪いけど、90分にまとめてあるので、それほど悪くなかった。

 一見して頭脳ゲーム系の映画っぽい印象で目を引くけど、話の主軸はあくまでジュブナイルで、多感な時期の主人公が家庭内に見え隠れする影(兄の死と家族)、将来(大学進学)や人間関係(友人や自分の性格)に悩みつつも、自分の中で答えを見つける話・・・なのだと思う。作中にその徴候はあまり見て取れないけど、そう思っている。しかし、ジュブナイル系とゲーム系のストーリーラインが並行独立して走っている感じなので、どちらも肝心なディティールの描写不足は否めない。兄の死が作中で特に関係なかった部分とか、そこはベタでも絡ませても良かったと思う。

  ナーヴと呼ばれるゲームの内容は、体張ってお題をクリアして賞金ゲットという、24時間耐久ユーチューバー生配信みたいな感じ。システムとかの設定は結構ガバガバな感じはするけど、序盤~中盤のスピード感とテンポの良さで見せてくるのは良い。

 ゲームのシステムとか黒幕の存在とか、ある意味では根本の所を潔く投げたおかげで、ディティールの曖昧さなんかに不満は残るものの、映画としてはスッキリとした展開になったのではないだろうか。